外食産業を信じろ、という力強い言葉には、「外食産業へ転職してほしい」「私を信じて欲しい」という願いも込められている。
私自身は両親が自営業でカフェを営んでおり、新卒で入社した会社もうどんチェーン最大手、現在も東証プライム上場の外食産業で生計を立てている。
その間小さな飲食店も転々としてきたが、実に10年以上外食産業に従事し、そして恩恵を享受してきた。
今回はそんな私が、外食産業への転職を勧める理由を3つ力説していく。お付き合いいただきたい。
平均以上の年収や待遇が担保される
国税庁が発信している「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者一人当たりの平均年収は460万円だそうだ。
「平均」で考えるとどうしても上澄みの外れ値が加算されてしまう為、より実態に近い「中央値」で見てみると、351万円である。この辺り、詳しい話が気になる場合はリンク先から少し読んでみると勉強になるかも知れない。
ところで、である。私は決して高級取りではないが、中央値はもとより平均値も上回っている。「転職1年目の年収」が530万円を超えていたのである。明細も載せておくので、何か気になる部分があればコメントやTwitterから反応をいただけると嬉しい。

年収とは「額面」の話になるので、私の年収は紛れもなく530万円を超えている。正直に言うと、幸せである。150万円ほど国に持っていかれるのが気になるところではあるが、それは別の話であって、仕方がない。
私の入社は2023年10月で、上記は2024年分の源泉徴収票なので「転職して1年目の」と言う表現に若干の間違いがあるが、そこはご了承願いたい。
更に、
・通勤にかかるガソリン代は当然全額支給(世間相場より1L /10円ほど割増)
・家賃50,000円の物件に自己負担1万円で居住
・1回出勤毎に原価で2食、商品を食べられる
等の、表面に見えない優遇も多々ある。目に見えない待遇・・・例えば住居には10,000円の負担で住んでいるなら、浮いた4万円は何に使うのか、我々外食産業従事者の自由なのである。
これらの待遇は馬鹿にできない。支給明細に記載されることはない。むしろ控除の欄に給与から10,000円天引きされた明細があるので、こちらが支払っているイメージになりがちである。だが断じて違う。
どこにも何の記載もないが、会社は私の部屋のオーナーに毎月50,000円支払っているのだ。
給与によって生活が保障され、待遇によってさらに豊かな、自由に使えるお金が増える。
私は「妥当な」転職であると常々表現しているが、実情は、私が感じている限りではかなり豊かである。
スキルや前職の経験が不要
記事を執筆するにあたり年収500万円を30代で得られる職業をざっくりと検索してみた。驚くほど少ない、もしくは経験やスキルが必要になる職業が多い。
・コンサルタント
・各営業職
・建築業
・銀行
・IT
本当にざっくりとしか調べていないが、該当したのは大体この辺りであった。私は度胸の据わった方であるが、いきなりこの辺りの業界に飛び込もうとは思わない。体を壊しそうである笑
これ以上稼げる職業もいくつか出てくるが、三大士業などさらに高度な専門性や経験を必要とするものばかりである。
さて、話を本題に戻したい。上記羅列した業種・職業と比べて外食産業は圧倒的にスキルや専門性を必要としていない。30代、40代、50代の方であっても、「全くの未経験」から転入してくる人はザラにいる。
実際の現場では沢山のお客様が来店されることもあり、スピード感のある対応が求められることはよくある。その辺りに対処できるかどうかは、ご自身のセンスや努力に由来する。
入社後に苦労する話は実際によく聞くし、私の同期二人(40代前半)もそれに含まれる。
だがここで私が話をしているのは入社後にどうやって自身を現場に適応させていくか、ではない。
どうやって年収400〜500万円が得られる環境を、なるべく楽に手に入れるか、の話をしている。
忖度・忌憚のない意見を伝える↓
・犯罪者
・重度知的障害者
・定年退職者
・歩くと骨が折れる虚弱体質
この辺りに該当していなければ、履歴書・職務経歴書・面接を突破できる可能性は誰にでもある。外食産業は常に人材不足なのだ。常に求人が出ている。
いかに少子高齢化社会とはいえ、食産業自体はすぐには衰退しないと私は見ている。自宅や車を買えなくなった、旅行に行けなくなった、女遊びをしなくなった、飲みにいく回数が減った・・・
そんな状態でも、どんな状態であっても、手に届く範囲の贅沢を求めるのが人々の性である。多少単価が上がろうとも外食産業は10年、20年とまだ伸びていく。間違いない。
我々の・・・あなたの目の前に、今掴むべきチャンスはずっと横たわっている。外食産業を信じろ。
ヒューマンスキルが磨かれる
正直に言うと迷った。「マネジメントスキル」と記載しようかと思ったが、どうも咀嚼し切ることができなかった。
マネジメントスキルは確かに身についていくのだが、その程度のものはどの職場であっても、学生の部活動であっても、身につけることができる。
私が過去の1年で実際に「成長させてもらったなあ」と体感できるものは、紛れもなくヒューマンスキルの方である。
ヒューマンスキルとマネジメントスキル、どちらか甲乙つけるものではない。が、短くない人生を生きていくのに大切な本質は、間違いなくヒューマンスキルであると感じる。
さらに言うなら、ヒューマンスキルが身についていればマネジメントスキルは自然と身についたも同然であると思う。
こちらもざっくりであるが、ヒューマンスキルとは何か調べてみた。以下の7つに分類されるようである。
・ネゴシエーション
・傾聴
・リーダーシップ
・プレゼンテーション
・コーチング
・コミュニケーション
・ファシリテーション
一つひとつを詳細に説明することはしないが、気になったのであればリンクから読んでみることをお勧めする。要するに他者と良好な関係を築き、円滑なコミュニケーションを行う為の能力である。
改めて見てみても、やはり私の働く職場には一つ残らず必要な能力であると思う。同時に、これがないからと言って入社を拒まれるようなものではないし、これらの内何一つ、かけらすらも持ち合わせていない人は世の中にいないように見える。
ここで私は、外食産業に転職するとどんな良いことがあるかを3つ記載している。それがないと入社できないとは言っていない。
つまり、誰でも少なからずこれらの能力は持ち合わせているので入社は可能であるし、入社した暁には色々な立場の、多くの人々に揉まれ、これらの能力が必然的に伸びていくぞ!おめでとう!と言いたいのである。
いつどこに行っても、ヒューマンスキルがあれば人生が豊かになるであろうし、周囲の人々を幸せにすることができると思う。お金がなくても、スマートフォンがなくても、あなたの体一つあれば、あなたや周りの人が少し豊かに過ごせるスキル。
そんなヒューマンスキルであるが、外食産業に転職すれば、500万円を超える年収を得ながらにして、即日修行開始も可能である。外食産業を信じろ。
まとめ
私が強く外食産業への転職を進める理由として、大きく3つ紹介した。
・年収や待遇の良さ
・転職障壁の低さ
・身に付くヒューマンスキルの偉大さ
である。
私は実際に「あ、これじゃダメだ。俺の人生は実現されない。転職しよ。」と思って1ヶ月で転職が決まり、2ヶ月後には新たな職場で働いていた。しかも入ってみて「こんな人も働けるのか・・・」という、社会不適合者のような同僚が沢山いて驚いている。これらのエピソードは転職障壁の低さを表している。
そして源泉徴収票を公開したように、実際に年収500万円以上を手にした。毎月のNISA積み立て額も3万円から6万円に、そして現在は10万円にまで上がった。年収や待遇のおかげだ
実際に店舗の担当変更(異動)が行われると、その度に相応のストレスには見舞われる。しかしその度に自信を現場に馴染ませ、同様に現場を私に馴染ませる。そんなスキルのおかげで、私の残業時間は20〜30時間ほどが平均になってきた。
悠々自適に、スタバでこのような記事を執筆しているのも、現場を任せられる従業員がいてくれるから。失敗しても尻拭いをしてくれる上司がいてくれるからである。
「仕事がめちゃくちゃ楽!」とは言わない。だが間違いなく人生が上向きになった、もしくは加速した実感がある。
年収が1000万円!とも言わない。だが今の仕事のおかげで資産額は500万円をあっという間に超えた。
理想・・・とまではいかないが、妥当をすぐに手に入れることができる。外食産業を信じろ。
あなたの人生は逆転できる。独身であっても、世帯を構えていても、今より良くするのは簡単である。手元のスマートフォンで、転職サイトを検索し、外食産業に絞って検索をすればいいだけなのである。もう一度言う。
外食産業を信じろ。
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