私は従業員から好かれようとも嫌われようとも思っていません。
— 外食産業を信じろ (@gaishoku_shinji) February 18, 2025
明確にしているのは、機嫌が悪い・感情的な人とは話をしないことです。無視、物理的に距離を取る、上辺だけで合わせる。
そして相手からのコンタクトを待ちます。その際に謝罪なども求めていません。自分の仕事だけすればよいのです。
こんばんは。
前回の記事を読んでいただけるとお分かりの通り、2月は非常にサボっている。所定労働時間に達しない危険があるので、サボった挙句水増ししている最中である。
そんな状況である為、ぼーっと考え事をする余裕がある。ふと、ある従業員の顔が浮かぶ。
一人思い浮かぶと別の人も連鎖的に思い浮かぶ。「いつも頑張ってくれているなあ」と思えば、「いつも人のことばかり言っているなあ」と思うこともある笑
そんな暇つぶしをしていた時に思い至ったのが、上記したポストの内容であった。
文章だけ見るとドライな印象を持たれるかも知れない。あるいは実際にドライなのかも知れない。
だがそれでいいのだ。場所は職場であって、仕事は店長なのだ。人生相談は占い師か彼ぴに任せておけばいい。私は私の仕事に集中するだけである。
そこでタイトルだ。職場に人間関係の悩みがあると離職に繋がってしまったり、雰囲気が悪くなってしまうのではないかと危惧する方もおられるかも知れない。
その辺りも含めて、人間関係の悩みは無視でいい理由を3つお伝えする。
人間関係の悩みがない職場など存在しないから
これが一つ目の理由である。
人間関係の悩みがない職場など、世界中探しても存在しないはずである。
「うちには無いよ!」「私は快適だよ!」という人がいる。
自身が主観的にそう感じているだけであって、必ず、100%存在する。あなたを快適にするために誰かが犠牲を払っているかも知れない、という視点が抜けている。
もしくは表層化していないだけで、あなたを含むその職場の誰かが、問題を内包し許容しているかも知れない。とにかく、人間が2人以上存在している場面において、問題が0というのはあり得ないのだ。
という訳で、私の職場で人間関係の問題があったとして、「そうだよね」くらいの受容の仕方である。人間関係の問題如きで「それは大変だ!」と狼狽えるようなことは、管理職にあってはならない。
店長が解決する義理がないから
え!?と思うかも知れないが、なぜ人と人の問題を店長だからといって、私が解決する必要があるのであろうか。逆に。
従業員たちはそれらしい事を言う。必ず。
「あの人が遅刻してくると私の作業が増える」「あの人が作業をサボるから私の作業が増える」「あの人は割り振られたポジションを守らない」実際に私の職場ではこんな意見(っぽいもの)がある。
では
・私が毎朝モーニングコールをするのか?
・あなたはその人に働きかけたのか?
・顧客からクレームがあったのか?
・あなたもサボれば?
といったものが、私の意見として思い浮かぶ。
つまりこの意見(っぽい愚痴)を言ってくる人の本質的な心理は「あの人が嫌い」なのだ。特に女性主体の職場となると、こんなのはよくある。
仲の良い人同士であれば「サボらないでよ」「ポジションどっちでもいいよね?」「作業は一緒に頑張ろう」となる。嫌いだからあれこれ思い浮かぶ。暇だからあれこれ思う。自分の人生に集中すればいいだけなのだ。
であるからして、である。
こういった人たちの本質的な課題は、個人で抱えている問題(生活苦・人格難・コミュニケーション能力不足)を解決することでしかない。
店長の仕事の範疇を軽く飛び越えている。そこまでする店長さんもきっと多くおられるだろう。素晴らしい。あなたたちは店長職のワールドレコードを記録している!
少なくとも私は全くそこまでしてあげようと思わない。人の生活を支えたり、求められてもいないコミュニケーション能力セミナーの開催など、突然お給料に妥当性がなくなってしまう。
人を変えることは不可能である。変わるように期待もしていない。私の仕事でもない。では、解決する必要がないではないか。
人は辞めてもいいから
人間関係が難しくて辞めるのであれば、遅かれ早かれそうなっていく。
入ってきた新人が続かないことは問題視すべきかも知れないが、逆を言うのであれば、残った者は基本的に逞しい。
ある意味で、死生観と同じように考えている。人はいつか必ず死ぬのだから仕方ない。入ってきた人間は、いつか辞める。100%の確率で起こる。
社歴に関係なく、人間関係が理由で人が辞めてしまったら、辞めてしまった側にも必ず原因があると考えるべきである。
心身が虚弱であったかも知れない。人の嫌な部分が目に付く性分であったかも知れない。辞めやすい性格であったかも知れない。
とにかく私たち店長は、残ってくれた人達のことを考えるべきである。
次の採用に乗り出すべきなのか、シフトを工夫すべきなのか、営業時間を変更するのか、商品数を絞るべきなのか、手はいくらでもある。
仮に大量辞職が発生したとして、その時は従業員同士だけの問題ではなくなっている。店に対する、店長に対する信用がない状態である。この時変えるべきは自分自身であろう。
とにかく、人は辞めてもいい。辞めていくものだ。
まとめ
人間関係の問題は無視していい理由を3つにまとめてお話ししてきた。
①人間関係の悩みが存在しない店などないから
②店長が解決する義理がない(不可能)だから
③人は辞めてもいいから
理由は以上の3つにまとまった。
上記3つの根拠の外で、強者から弱者へのいじめ、ハラスメントがある。これは例外的に、即刻解決すべき問題である。店長自身が普段から傍若無人に過ごしていれば、それも即刻解決すべきであるが、そのような人は私のブログを見ないので、それはそれで解決できない笑
私たち店長は人の性格や生き方を変えることはできない。私たちもただの人間であるから。だから注意こそすれ、結局解決するのは本人、ないし本人たちなのである。
それをせずに私に解決を丸投げしてくるので、幼稚さを感じずにはいられないし、自分の人生に責任など持っていないのだろうと思う。
もう一度言う。人間関係の問題は無視でいい。
そう思えば飲食の現場がまた一つ楽になる。そしてまた給与の妥当性が高まる。
さあ、外食産業を信じろ。
コメント